サルノリでも分かるポケモン対戦-基礎知識編-
自分の応援している方々が自分の好きなポケモンを楽しそうにプレイしていて嬉しくなった為、真偽の定かではないコメント欄で適当な指示をされても受け流せるレベルの知識量を得られるように出来るだけ分かりやすく基礎知識をまとめてみました。
必要があると感じた際、またコメント欄やTwitter等での指摘を受けた際に随時追記や修正を行いたいと思います。
1.ステータスについて
ステータスとは、全てのポケモンが持っているHP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さの6つの数値を指します。
通称として左から順にH,A,B,C,D,Sということがあります。
このようにゲーム内で確認することが出来ます。ちなみにこの画面で見られる各々の数値は実数値と言います。簡単な説明は以下の通りです。
・こうげき(A)
高ければ高いほど、攻撃技の分類が「物理」の時に与えるダメージが上がります。
下の画像の分類の横のマークがワタアメみたいなやつが「物理」です。
・ぼうぎょ(B)
高ければ高いほど、相手の攻撃技の分類が「物理」の時に受けるダメージが下がります。
相手の攻撃技の分類が「特殊」の時は関係のない数値です。
・とくこう(C)
高ければ高いほど、攻撃技の分類が「特殊」の時に与えるダメージが上がります。
下の画像の分類の横のマークがペロペロキャンディーみたいなやつが「特殊」です。
・とくぼう(D)
高ければ高いほど、相手の攻撃技の分類が「特殊」の時に受けるダメージが下がります。
相手の攻撃技の分類が「物理」の時は関係のない数値です。
・HP(H)
対戦中にも見ることの多い数値で、緑-黄-赤と変わっていくゲージです。0になるとポケモンが倒れます。*1
・すばやさ(S)
自分と相手のどちらが「先」に動くかを決める数値で、基本的に高い方が「先」に動きます。
例1 自分のSが130vs相手のSが200 相手が「先」
例2 自分のSが130vs相手のSが129 自分が「先」
このように、いくら数値が離れていようが近かろうが、高い方が「先」で低い方は「後」です。*2
2.三値について
ポケモンには一般的に種族値、個体値、努力値、まとめて三値と呼ばれる三つの数値があります。これらの数値はゲーム内で詳しく説明されることは無く、あくまでもやり込み要素としてネット対戦等を行う人向けに存在している数値です。簡単な説明は以下の通りです。
・種族値
どこかで600族という単語を見たことが無いでしょうか?種族値とはこの単語についている600という数値のことです。例えば下の画像。
この場合、ピカチュウの種族値はHが35、Aが55、Bが40、Cが50、Dが50、Sが90、合計種族値は320となります。ピカチュウであれば持ち主が違ったとしても全て合計種族値は320です。*3
例として、葛葉さんのピカチュウは種族値が320なのに魔界ノりりむさんのピカチュウは種族値が300ということは絶対に無く、どちらも必ず320です。
・個体値
どこかで厳選と言う単語を(以下略)
個体値とは簡単に言うと厳選をする目的の大部分を占めている「ポケモンが生まれた時に持っているランダムな数値」のことです。勿論今まで捕まえたポケモンにも見えないだけで存在しています。
上述したH,A,B,C,D,Sの全てに別々の0~31の個体値があり、低いと実数値は低く、高いと実数値は高くなります。ちなみに31の個体値はVと言われ、5つのステータスがVであることを5V、6つなら6Vと言います。
例として、HABDSの個体値が31のピカチュウはHABCDの個体値が31のピカチュウと比べた際にSが高くなりますが、Cは低くなります。
こちらは種族値とは違い、葛葉さんのピカチュウは6Vなのに魔界ノりりむさんのピカチュウは5Vということが起こります。
この数値は目に見える数字としては無いのですが、クリア後にバトルタワーという施設でシングルバトルorダブルバトルを行い、ある人物に勝利すると解放されるジャッジというシステムである程度把握することが出来ます。
・努力値
まず初めに、努力値は最も面倒で地味で工場での作業の如く単純な要素なので、真剣にオンライン対戦に取り組む人以外は知らなくても良い要素だと思います。しかし、オンライン対戦でめちゃくちゃ勝ちたい!という人は絶対に知っておくべき要素です。
ポケモンはそれぞれ510までの努力値を振れるようになっていて、1つのステータスにつき252まで振ることが出来ます。ステータスは努力値を4振ると実数値が1上がり、それ以降は8振る毎に1上がっていきます。振れる最大値は510なので、例として以下のような配分があります。
例1 Aに252、Sに252、Bに4・・・合計508あまり2
これは一般的にASと言われ、素早く強力な攻撃で相手を倒せるポケモンがよく使われます。HBDには余った4しか振れていない為打たれ弱いですが、相手より早く動き倒すことが出来ればダメージは受けない為、中高生を初めとした多くの人に人気です。
例2 Hに252、Bにx、Dに244-x、AとSに4・・・合計508あまり2
これは一般的にオタク調整と言われ、戦うことの多い特定の相手(例:ガルーラ)の特定の攻撃(例:おんがえし)を耐えられる数値までHとBを上げ、残りをいい感じに振ったものです。また、AとSに4振ることで努力値8で実数値が2上がっているのがとてつもなくオタクで、高確率で眼鏡をかけています。
努力値はアイテム(◯◯のはね、タウリンなど)を使うことで振れたり、特定のポケモンを倒し続けることで少しずつ振れたりします。
3.豆知識
・タイプ一致
初心者がプレイする際に経験者から500回は言われるであろう「タイプ一致だと技の威力が上がる」というのは、例えばピカチュウが電気タイプの技であるかみなりを打つと技の威力が1.5倍になるということです。
例1 ピカチュウがヒトカゲにボルテッカー・・・1.5(タイプ一致)×120(ボルテッカーの威力)=180(技の威力)
例2 ピカチュウがヒトカゲになみのり・・・2(効果抜群)×90(なみのりの威力)=180(技の威力)
例3 ピカチュウがギャラドスにボルテッカー・・・1.5(タイプ一致)×2(効果抜群1)×2(効果抜群2)×120(ボルテッカーの威力)=720(技の威力)
例1と例2のように弱点を突いた場合でも与えるダメージは同様になることもあり、タイプ一致は非常に重要です。
・性格
ポケモンにはそれぞれ性格があり、それらはゲーム内でも確認出来ます。性格はそれぞれ特定のステータスが上がりやすくなる補正と下がりやすくなる補正を持っており、基本的にそのポケモンにとって重要なステータスを上げ、そうでないものを下げるのが定石です。
例 ゲンガーはCとSが高いので、Sが上がりAが下がる臆病にする
こちらの画像ではとくこうが赤く、とくぼうが青くなっています。つまりとくこうが上がりやすく、とくぼうが下がりやすいうっかりやという性格になります。
今作からバトルタワーで対戦することで得られるBPを消費して交換することの出来るひかえめミントなどの各種アイテムで性格を変えることが出来ます。例としてひかえめミントを使用した場合、使用したポケモンの性格はひかえめになります。
・特性の処理順(中級者向け)
「いかく」「ひでり」「すなおこし」などの場に出た際に発動する特性はSの優劣で処理が発生します。
例.自分・・・S70のカバルドンの「すなおこし」 相手・・・S90のグラードンの「ひでり」
この場合Sの高いグラードンの「ひでり」で天候が晴れになってから、カバルドンの「すなおこし」によって天候が砂嵐になります。この処理順でお互いのSがどの程度であるのかを判断できます。
・6Vにしない方がいいケース(上級者向け)
例えばCの種族値が高いポケモンがいた場合、当然Cの個体値は高い方が良く、努力値もCに振ることになります。ゲンガーなどがそうです。
その場合、4つの技にAの数値が影響する物理技を採用することは殆どありません。となるとAはVではない方が理想的で、むしろ個体値0の通称逆Vであることを望まれます。
Aが高いと、混乱し「わけもわからずじぶんをこうげきした」際に受けるダメージが増えたり、「イカサマ」という技で受けるダメージが上昇します。たったそれだけのことなので大して勝敗に影響することはないのですが、万全を尽くすのであれば気にするのも良いでしょう。
またSの種族値が極端に低いポケモンもSの個体値を下げる利点があります。「トリックルーム」という技を使うとSの低いポケモンが先に、高いポケモンが後に動くようになります。Sが極端に低いポケモンはそもそも相手より早く動くことに期待できない為、「トリックルーム」を意識して下げるというのも一つの選択肢です。
ここまで読んで頂きありがとうございます。手探りでの作成だった為至らぬ点は多いかと思いますが、これを読んだ方が少しでも参考になり楽しくポケモンをプレイして頂ければ幸いです。
最後に記事を作成する切っ掛けとなったバーチャルライバーさんの名前とチャンネルURLを勝手ながら記載させて頂こうかと思います(問題があれば迅速に削除します)
・魔界ノりりむ さん
https://www.youtube.com/channel/UC9EjSJ8pvxtvPdxLOElv73w
・叶 愛してるぞ さん
https://www.youtube.com/channel/UCspv01oxUFf_MTSipURRhkA
・葛葉 さん
https://www.youtube.com/channel/UCSFCh5NL4qXrAy9u-u2lX3g
・卯月コウ
https://www.youtube.com/channel/UC3lNFeJiTq6L3UWoz4g1e-A
・湊あくあ さん
https://www.youtube.com/channel/UC1opHUrw8rvnsadT-iGp7Cg
*1:少し難しい話になりますが、「どく」「やけど」のような状態異常や、「すなあらし」「あられ」の天候によって受けるダメージは、上述した「ぼうぎょ」「とくぼう」の数値は関係無く、基本的にHPの数値によって受けるダメージが決まっています。その為、オタクはこれらのことを定数ダメージと言います。
*2:例外として、特性や持ち物、技等に存在する【優先度】が高い技はSの数値を無視して「先」に動きます。逆に、【優先度】が低い特性や持ち物、技等もあり、それらもまたSの数値を無視して「後」に動きます。
例1 自分のSが130で「でんこうせっか」vs相手のSが200で「たいあたり」 自分が「先」
例2 自分のSが130で「ほえる」vs相手のSが129で「たいあたり」 自分が「後」