ぐつぐつダイアリー

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某オンラインゲーム

2年前程前、自分が暇で暇で仕方ないニートだった時期(今も大差ないですが)に以前からかなり期待されていたオンラインゲームのサービスが開始しました。当時自分と同じくニートだった友人Aと社会人の友人Bと一緒に初め、最初の1週間は自分とAのログイン時間=起きてる時間というレベルでプレイしていたと思います(多分1日18時間くらい)

そのゲームは言ってしまえばFF14に近いシステムのMMORPGだったのですが、様々な欠陥がありました。

 

・長距離移動

行ったことのある拠点から拠点への移動を指定された場所にいるNPCに話しかけることで利用出来るタクシー的なもので行うのですが、移動に金だけでは無く時間もかかるという最近のゲームでは珍しい…いや他にあるのか?というレベルのクソシステムでした。それも結構な時間がかかり、カップ麺を作った上で完食出来るレベル。移動中はゲーム内では何一つやることがありません。

 

・非正規ルート

自分達はプレイ時間が異常だった為最速攻略組と言えたのですが、同じようなプレイ時間で寄り道要素を楽しんでいるプレイヤーもいました。サーバー内で気軽に全体チャットが打ててしまう仕様から画面左下には常時攻略掲示板のような光景が広がっていたのですが、そこに突如現れた彼も寄り道要素のペットシステムを楽しんでいる人間でした。彼の打ち込んだチャットは「マンモスを捕まえに行きませんか?」

攻略も区切りのいいところで寝るか迷っていた自分とAはこのチャットに惹かれ、彼の案内の元マンモスを捕まえに行くことになりました。他にも捕獲に興味を示した人間は数名おり、どいつもこいつも常時オンラインの同類ばかりだったのを覚えています。

マンモスなどまだ見かけたことが無かった為どこにいるんだろうと思っていたところ、向かった先はマップを見る限りでは行き止まり。嵌められたかと思いながら指示を待っていると、彼はおもむろに行き止まりの壁を登り始めました。行き止まりのように見えた壁は明らかに意図されていないであろう強引なジャンプ連打で越えることが出来たのです。

そこから先はそれの繰り返し。マップ上では最早山しか表示されていない場所を延々と登り降りし続け、遂に最北端のマンモス出現地帯まで。途中山から落下したプレイヤー(=野垂れ死に確定)を見捨てる非情な出来事もありましたが、所詮その場だけの関係。生存者だけでマンモスを乱獲し現地解散となりました。文字通りマップの端から端まで移動し、想定されていない道を慎重に歩いたこともあり所要時間は1-2時間程。

周囲の人間がタクシーで帰る中、自分とAはなんだか見覚えのある景色にまさかと思い周辺を探索していたところ、当時最速攻略だった自分達が着いたばかりで区切りが良いからと止まっていた場所から徒歩2分のエリアでした。ワカバタウンからシロガネ山行くレベルの不法侵入。

 

・レイド

レイドはDPS3:ヒラ1:タンク1で挑戦出来ます。当時のエンドコンテンツもこの構成以外では挑戦すら出来ず、大手ギルドに所属せず3名だけでギルドを作っていた自分たち(DPS2:ヒラ1)ではどうしてもタンク枠を埋められませんでした。

同じようにソロでプレイしているDPSプレイヤーも永遠に参加出来ず、装備の差が広がります。このゲームが凄まじい速度で衰退した一番の原因はここだったように思えます。

 

・対人戦

3v3で行う小規模な対人戦はかなり好評でしたが、問題になるのは100v100というイカれた規模で行う対抗戦。

6つ程度しか無かったジョブの中で明らかに強いものとそうでないものがあり、特にバーサーカーというジョブは5秒間不死身になりAoEスキルのCDが0になるというぶっ壊れ性能のパッシブを所持していました。つまりバーサーカーが適当に相手の真ん中に突っ込んでボタンを連打するだけでバーサーカー以外のジョブは全滅するのです。

最早バーサーカーが多い方が勝つゲームと化したこのモードが面白いはずもないのですが、1日2回決まった時間に来るイベントだった為やらないという選択肢も無く、身も心もバーサーカーにされた記憶だけが残りました。

 

とまあ挙げればキリがないほど欠陥だらけのゲームでしたが、やはりサービス開始当初のMMOは面白く、こうしてサービスが終了した今でも思い出話に出来るのは良いものだなと。また新作のMMOが出てくれると嬉しいですがこの業界自体落ち目らしくどんどん少なくなっていくのは悲しいなとMHFのサービス終了が迫っていることを知って改めて思いました。